令和4年3月15日、大町市議会の定例会が開催され、重要な議案が審議された。この日の議会では、「公平委員会委員の選任」や「第5次総合計画後期基本計画の策定」、さらには「令和4年度大町市一般会計予算」の採決が行われた。
議案第27号では、牛越徹市長が推薦した倉科孝志氏の選任が全員賛成で決定された。倉科氏は消防職の経験を持ち、多くの経歴を持つ有能な人材として、議員から高く評価された。
次に、議案第1号について、議論が白熱した。この議案は市が描く将来のビジョンである第5次総合計画後期基本計画の策定に関するもので、計画を実施するにあたっての具体的な施策が焦点となった。傳刀健総務産業委員長は、行政側からの質疑応答を受けて、委員会では賛成の意見が多いことを報告した。これに対し、大和幸久議員は計画について慎重すぎるとの意見を述べ、計画の透明性を求めた。
また、議案第2号「市道路線の廃止及び認定について」も全会一致で可決されたが、議会内では道路網の整備や地域のアクセス向上が求められ、今後の発展に期待した意見が出された。
その後、令和4年度の予算案も審議された。市長は、一般会計予算として過去最高の金額を計上し、市民の生活向上に寄与すると強調。特に、コロナ対策や地域振興に関する施策を全うする必要性を説明した。
また、議事第1号から第4号にわたり、消費税インボイス制度や教育予算、へき地手当の支給率に関しても意見書が全会一致で可決された。議員からは、地域経済や教育環境の向上を求める声が相次ぎ、これらの施策が今後の市民生活に与える影響が大きいとの認識が示された。
この日の議会を通じて、大町市は地域振興策と市民の生活改善に向けた取り組みを約束し、議会はそれを支持した。これらの議案や意見書が実現することは、今後の大町市の発展に大きく寄与することが期待される。