令和5年6月16日、長野市において定例会が開催され、さまざまな重要な議題が取り上げられました。特に、川の恵みを活用したかわまちづくり事業の推進に関して、加藤英夫議員の質問が注目を集めました。
加藤議員は、「千曲川の有効利用」について再度質問し、議案の重要性に言及しました。具体的には、川の利用促進に向けた観光イベントの実施やインフラ整備が重要であると強調しました。荻原健司市長は、同議論において「川下りを前提にした広域的な取り組みが必要」と主張し、各市町との連携を進める意向を示しました。
次に、自然災害に見舞われた農家への支援についても議論されました。特に、凍霜害の被害が多発している現状に対し、加藤議員は、「防霜ファン設置の補助制度の拡充が必要」と述べました。青木尚久農林部長は、収入保険制度の重要性とその加入促進についての施策を説明しました。その中で、青色申告を条件とする補助制度の改善が求められました。
また、ヘーゼルナッツ栽培に関する取り組みも議論の的になりました。加藤議員は国内外の市場での競争力を高めるため、「国産品種の開発が必要」と提言しました。こちらについても青木部長は、県内で初めて栽培される事例や増加する需要に応じた支援を行う姿勢が重要であると語りました。
さらに、スマート農業機械の導入とそのメンテナンス体制づくりも取り上げられ、農協との連携が必要性が叫ばれました。農林部長は、地域の農業者をサポートするため、スマート農業機械の普及促進に向けた具体的な施策を説明し、さらなる推進を約束しました。
最後に、ジビエの残渣利用についても関心が寄せられました。茶臼山動物園との連携による屠体給餌プロジェクトが提案され、これにより無駄を減らすとともに教育的価値を持つことが期待されています。
全体的に見て、今会議では地域の特性を活かした施策が強調され、参加者からは「自然を利用し、地域を活性化することが鍵だ」との意見が多く寄せられました。