令和3年12月20日、長野市議会は定例会を開催しました。
議会は、39名の出席議員と市の重要な事案についての審議に入ります。議案のうち、特に注目されるのは、各委員会による審査結果です。
まず、総務委員会の松井英雄委員長は、8件の議案が原案通り可決すべきと決定されたことを報告しました。中でも、令和3年度長野市一般会計補正予算では、時間外勤務手当の増額分が計上されています。この議案に関して、松井委員長は「職員の健康管理を怠らないよう、ストレスチェックや休暇取得の推進を要望しました」と述べました。これに続き、福祉環境委員会の北澤哲也委員長は、16件の議案全てが可決される見込みであると報告し、長野市民病院の中期目標も重要な項目として掲げました。
次に、経済文教委員会の黒沢清一委員長による報告があります。22件の議案全てが原案通り可決されたことが確認され、特に「農林部の農業支援策が求められている」と指摘しました。農業者にとって厳しい状況が続く中、収入保険や販路拡大に向けた取り組みが強調されました。
建設企業委員会の鈴木洋一委員長は、水道事業の広域化と施工時期の平準化について言及しました。特に、豪雨による通行止めの状況が地域住民の生活に影響を及ぼしているため、早期の復旧が求められています。また、通学路の安全対策についても改善の必要性が示されました。
その他、議案の中で特に注目されたのは、ミャンマーの軍事クーデターに関する意見書案です。松井英雄委員長は「国際社会と連携し、ミャンマー国民の自由と人権を取り戻す取組を強く求めることが求められます」と訴えました。議会はこの意見書案も全員賛成で可決しました。さらに、各委員会からの報告を受けて、議会は行政上の重要な方針を確認しました。
最後に、荻原市長は、全ての議案が可決されたことに感謝の意を表し、新型コロナウイルス対策や市政運営についての意気込みを語りました。特に、健幸増進都市の実現に向けた取り組みや、この冬の感染防止対策の重要性に触れ、市民の協力を求めました。市長からは、次年度に向けての希望を示し、議会との連携を強調して閉会の挨拶を行いました。