令和5年3月2日に行われた定例会では、複数の重要な議題が取り上げられ、特に青木島遊園地の廃止方針に関する議論が注目を集めた。
青木島遊園地について、市長の荻原健司氏は、廃止の理由として地権者の新たな土地利用計画を挙げた。廃止の決定は六つの理由に基づいているものの、地権者への交渉が1月下旬から2月中旬まで進められておらず、この1年の間に存続に向けた動きが少なかったことから、意見の対立が生じている。特に、松井英雄議員は、この問題が青木島地域住民のみならず長野市全体に及ぶべき総合的な課題であると強調した。
また、子育て環境に関連した話も出た。荻原市長は、「青木島地域において、児童センターと学校の連携を強化し、子供たちがいかに安全に遊ぶ場を確保するかが課題である」と述べた。その中で、長野市全体の子育て環境の向上にも努める意向が表明された。
一方で、高齢者支援施策においては、健康寿命延伸や地域での交流促進が重要との見解が示された。市長は特に、「元気に100歳プロジェクト」を掲げ、地域における高齢者の健康づくりを支援する考えを明らかにした。
さらに、地方創生臨時交付金を利用した支援策がいくつか報告され、特に学校給食費の支援や地域経済を活性化させるプレミアム商品券の発行が話題に上った。下平企画政策部長は、これらの施策が市民に具体的な利益をもたらすことを目指していると述べた。
南部図書館については、耐震工事を含む改修計画が報告され、今後の工事期間中は利用者に配慮が必要であるとのアナウンスがあった。また、学校利用の拡大についても注目が集まっており、教育機関との連携強化が進められる予定である。
最後に、空き家対策や地方創生施策、農業支援に関する意見交換が行われ、地域の活性化と環境整備に向けた具体策が議論された。