令和元年10月8日、長野市議会臨時会が開会した。
議会では議長および副議長の選挙が行われ、多数の議員が出席する中で議会の新たな体制が整えられた。まず、議長選挙では、39票中、有効投票が38票あり、25票を得た小泉栄正議員が当選した。新議長の小泉栄正氏は、当選の挨拶で「責任の重大さを感じ、市民信託に応える議会を構築する」と語った。
次に、副議長選挙では宮崎治夫議員が当選し、選挙結果の報告が行われた。同議員は「市民の信託に応える議会の活性化に努める」と述べ、支持への感謝を表明。議会の新体制に向けた期待感が高まる。
特別委員会に関する議題では、公共施設、小・中学校、まちづくり・公共交通、農林業振興の四つの特別委員会が設置されることが決定した。これらの委員会は調査研究を行い、長野市の未来を見据えた施策を提案する役割を担う。議長は特別委員会の設置について「市民に必要な情報を提供するため重要な役割を果たす」と強調し、委員会の活動に期待を寄せた。
また、常任委員会および議会運営委員会の委員選任も行われ、各委員会の委員長、副委員長が決まり、具体的な運営方針が示された。その際、常任委員会では議員の活発な意見交換が行われ、効率的な議会運営がなされる見込み。
市長の加藤久雄氏は、少子・超高齢化社会の進展に言及し、新たな時代に向けて「市民の安全と生活を守るため、早めに手を打つことが重要」と述べた。市民の幸せを実感できるまちづくりが重要であるとの認識を示し、議員との協働が求められている。今後の施策の柱として、安定した雇用の確保、子育て支援、医療・介護の充実、災害対策が挙げられ、多様な地域の担い手との連携を図ることも強調された。