令和5年10月11日、長野市議会臨時会が開催された。
今回の臨時会では、予算関連の重要案件が議題に上がった。
議案第90号の補正予算は、農作物等の災害経営支援利子補給事業に関連し、180万円の債務負担行為を追加設定する内容である。また、芋井総合市民センター建設用地造成事業の品質確保も焦点に挙がった。
この件について、西澤雅樹副市長は、今回の補正予算は「債務負担行為を補正するもので、建設資材の高騰が背景にある」と述べた。
また、認定第2号として令和4年度長野市一般会計及び各特別会計の決算報告も行われた。
西澤副市長は、「一般会計の実質収支額は37億9,386万5,526円」と報告した。さらに、特別会計についても収入済額を合計した結果を通じ、健全な財政運営が示された。
加えて、決算特別委員会の設置が決議され、寺沢さゆり議員が委員長に選任された。これに対し、反対意見が出されたが、賛成多数で決定した。
特に、鋭い批判をしたのが山崎裕子議員だ。彼女は、補正予算を可決する経済文教委員会の報告に反対し、「オリンピック施設の長寿命化改修には200億円の経費が必要」と強調した。また、予算の見直しを求め、地域に身近な小規模施設への投資が重要であると訴えた。
このほか、報告第43号及び報告第44号では財政健全化の指標が発表され、健全な状態が保たれていることが確認された。全体として、今後の長野市における財政規律の維持が求められる中で、議会は市民ニーズに応える柔軟な対応が期待される。
最後に、荻原健司市長は監査委員の選任提案を行い、全会一致で承認された。これにより、令和5年10月の臨時会は無事に閉会した。