令和元年6月定例会において、加藤 久雄市長は自身の市政展望について述べ、期待される新しい時代への希望を語りました。市長は、「麗しき平和をもつ日本との願いを込めた令和という元号は、多くの国民から祝福され、新たな時代への希望を持って迎えられたと感じております。」と強調し、災害の無い平和な時代を市民に約束しました。
市長は、現在の社会経済状況についても触れ、グローバル化やAI、IoTの進展が私たちの暮らしを大きく変えている一方で、人口減少と少子高齢化により深刻化する働き手不足など様々な課題を指摘しました。そして、「私はこれまでピンチをチャンスと捉え、常に攻めの姿勢で」と話し、持続可能な社会を築くためにスピード感を持って施策を推進していく意欲を示しました。
特に注目すべきなのは、本市の保育環境に関する問題です。宮崎治夫議員は、保育士確保が喫緊の課題であることを強く訴えました。この議論では、待機児童の問題に加え、保育士の処遇改善や保育環境の整備が求められました。保育士の資格取得促進については、県では無利子貸付が行われているとのことですが、人口減少社会の中でどれだけ効果的に施策が進むかがカギとなります。
さらには、小中学校の通学路の安全対策も重要な議題として挙がり、自動車交通の安全性向上のためには地域全体での取り組みが必要です。教育長の近藤守氏は、警察によるパトロール強化など具体的な施策について言及しました。特に、近隣住民への十分な情報提供が求められており、個々の地区における安全対策の徹底が求められています。
また、若年末期がん患者への在宅サービス利用料助成についても検討が進んでおり、各自治体での助成制度創設が進む中で、市としても何らかの支援策を検討する必要があると意見が集まりました。