令和2年3月の定例市議会が閉会した。
主な議題は、令和2年度長野市一般会計予算をはじめ、複数の委員会報告や請願が中心である。主に長野市における復旧・復興を目的とした予算が計上され、多くの議員からの意見が交わされた。
最初に、福祉環境委員会の報告が行われた。「北澤哲也議員(福祉環境委員会委員長)」は、市の福祉関連施策に関する15件の議案が原案通り可決されたと報告した。特に、高齢者支援への要望として、老人憩の家の改修と高齢者ニーズに対応した体制の整備が挙げられた。
次に、経済文教委員会の報告が続く。「松井英雄議員(経済文教委員会委員長)」は、市内経済の厳しい事業環境について触れた。飯綱高原スキー場の後利用に関して、地域の意見を重視するよう要望した。
また、建設企業委員会の報告もあり、「市川和彦議員(建設企業委員会委員長)」は河川改修の重要性と、特に千曲川の治水対策について強調した。新たな水害に対する備えとして、河川管理施設の強化が求められる。
さらに、総務委員会報告では、「手塚秀樹議員(総務委員会委員長)」が、地域の自主防災組織との連携や災害備蓄倉庫の活用について意見を述べた。新年度に向けて、地域防災の強化が求められる。
特に採点が分かれたのが、一部の請願である。自衛隊中東派遣の中止を求める請願では、多くの議員から賛否が分かれ、また消費税率引き下げを求める請願も同様に議論がなされた。「竹内茂議員」は経済状況を理由にその必要性を訴えた。
最後に、議会全体の雰囲気として、新型コロナウイルス感染症拡大の影響が懸念される中で、復旧・復興に向けた市の取り組みが強調された。加藤市長は、この厳しい状況においても市民とともに再生を目指していく意志を表明した。
令和2年の復興に向けた施策は、市民の期待に応える形で進められることが望まれる。