令和3年6月17日に開催された長野市の定例会では、さまざまな重要議題が討議された。一つ目は、こども食堂に関連する施策についてで、グレート無茶議員が地域の子どもの貧困に焦点を当てた質疑を行った。市は、こども食堂やフードバンク、フードドライブの協力をどのように評価し、今後どのような支援を行うのかが問われる中、日台こども未来部長の日台和子氏が「こども食堂は地域の交流拠点」と述べ、その重要性を強調した。特に、震災や経済的な影響で困難に直面する家庭に対して、こども食堂は役立っているとされた。
次に、コロナ禍における経済的支援についても議論された。この場で、グレート無茶議員は、困難な状況にある業界や事業者への持続的な支援を求め、市の対応を問うた。商工観光部長の下平嗣氏は、コロナの影響を受けた事業者への多岐にわたる支援施策を実施していることを述べ、その中には飲食業や宿泊業への支援も含まれている。また、利子補給や借り換え可能な資金の創設についても触れ、事業者の資金繰りに寄与する方針を示した。
食品ロス削減の施策に関連して、長野市の環境部長である伊熊勝彦氏は、市民の意識を高め、食品ロスの改善が求められていると強調した。特に、従来の消費傾向を見直し、県の支援策を活用しながら、計画的に食品ロス削減への取り組みを強化する必要性が浮き彫りになった。
ミニピタ植え付けイベントについても話し合われ、育成に必要な環境づくりの重要性が協議された。これには地域の学校や各家庭が参加し、市民が生物多様性の育成に貢献する機会が与えられるという意義がある。
様々なテーマについての発言があり、市議会には地域住民が健全に生活できるような施策の重要性が再確認された。また、各議題の進行においては、市民参加型の意識を喚起し、市民が主体的に関わる仕組みづくりが求められている。これらの事業や施策が着実に実施されることで、長野市全体の活性化を目指す意志が感じられた。