令和4年9月9日、長野市の定例会が開催された。
出席議員の中で、防災や治水に関する質問が多く寄せられた。特に、流域治水プロジェクトの進捗状況や、個別避難計画の策定についての議論が重要視された。公明党の小林秀子議員は、最近の豪雨災害を踏まえ、「事前の防災対策が重要である」と訴えた。
建設部の横田典久部長は、信濃川水系の治水プロジェクトの進捗を報告。具体的には、堤防強化や遊水地の整備に取り組んでおり、令和5年度中には立ヶ花から村山橋までの堤防強化工事を完成させる計画であるとした。また、上下流の水位管理の重要性を強調した。
個別避難計画については、保健福祉部の中澤和彦部長が、昨年度から取り組んでいる実証実験の結果を踏まえ、今年度中に32地区での計画作成を進める考えを示した。特に高齢者や障害者の迅速な避難計画の必要性を強調した。
さらに、避難所の環境整備に関する質問では、危機管理防災監の村上巧氏が、災害時におけるトイレの清潔さや食事の提供、適切な避難所環境の確保が重要であると述べました。特に新型コロナウイルス感染症の影響も考慮し、衛生管理に努める必要があるとの見解を示した。
新型コロナに関する報告では、保健所の小林良清所長がワクチン接種状況について説明。10月からのインフルエンザワクチン接種も視野に入れ、接種率向上に向けた働きかけを続ける意思を表明した。特に、5歳から11歳の児童向けワクチン接種の促進が急務であるとし、さらなる情報提供と支援が必要であると訴えた。
また、子育て支援について、市は新設したこども総合支援センターの利用状況を説明。コロナ禍の影響で急増している育児に関する相談に対し、包括的に支援を行っているとした。さらに、子育て支援のための福祉施策の充実が今後の重要な課題であることが確認された。
最後に、空き家対策や河川改修に関する進捗が報告された。特に所有者が不明な空き家の増加が問題視され、行政としての対応が求められた。教育および福祉の分野にも新たな施策が必要であるとの意見も多く聞かれました。
市はこれらの問題に対し、引き続き真摯に取り組む姿勢を表明し、次回の定例会までにまた進捗を報告する予定である。