本日、令和2年6月定例会において、長野市における重要な施策や課題が議論された。特に、城山動物園の再整備や自転車事故防止対策が大きな焦点となった。
10番の桜井篤議員(新友会)は、「城山動物園は市民に愛され、多くの来園者が訪れる存在」とその重要性を認識し、再整備に向けた要望を発表した。動物園は入園無料で、特に土日祝日に行われるアシカのトレーニングは人気を博している。桜井議員は、地域の憩いの場として動物園を存続させるためには、再整備計画において動物園が必要不可欠であると強調した。また、プールの活用方法についても提案し、大型遊具や室内施設の整備も合わせて検討する意義を示した。
これに対して、加藤久雄市長は、動物園の存続について賛同し、「城山公園再整備基本構想では、動物ふれあい広場としての位置付けを行う」と述べた。市民の意見も尊重しながら、動物園の魅力向上へ向けた取り組みが進められる方向性を示した。
また、桜井議員は自転車の交通事故防止対策に関しても問題提起を行った。長野市内で自転車事故が増加傾向にあり、特に自転車の扱いについての啓発が求められている。日台和子地域・市民生活部長は、「自転車事故の根本的な原因の多くは、利用者のルール違反である」と説明し、そのための教育や啓発活動を実施していると明言した。今後も自転車利用者に対する交通ルールの遵守やマナー向上に向け、積極的に啓発活動を進める考えを示した。
新型コロナウイルス感染症に関連する内容も議論された。桜井議員は、職員勤務体制の見直しについても触れ、テレワークの導入など新しい働き方に関する意見を求めた。加藤市長は「コロナ禍を通じた新しい働き方を確立する必要があり、今後のテレワーク体制を強化していく考え」との見解を示した。職員の負担を減らしつつ、効率的な業務遂行を図る意義が強調された。
他にも、経済的困窮者への就学援助制度の柔軟な適用についても議論され、教育次長は速やかに支援を行うととはっきりと述べた。
長野市の行政運営において、今後どのようにこれらの施策が具体化されていくのか、注視していく必要がある。