令和3年6月の市議会では、加藤久雄市長の個別質問に対し、様々な市政に関わる議題が上がった。特に市川和彦議員が市政全般に関して、コロナ禍や最近の凍霜害について言及し、市長の過去4年間の選挙ポリシーや市民への寄り添いを披露した。
市長は、新型コロナウイルス感染拡大を受けて市民に対する事業の推進や諸施策の実施に当たっての方針をより強化することを表明し、「新しい長野市の次なる発展は、新しい市長に託していく」との考えを示した。こうした意気込みの中で市長は、自己の発言に重きを置きつつ、多様性の観点からも柔軟に政策を進めていく必要性を強調した。
さらには、加藤市長は、携わる部局の連携を強化しながら新たな課題に取り組み、スマートシティに向けた短期的施策と長期的視点でのまちづくりを進める考えを添えた。特に、バイオマス産業都市構想を通じて地域との連携が重要であり、経済的な発展も見据えて進めるとの意向を示した。
また、男女共同参画の一環として、働く女性の支援強化についても、地域に根差した形で職員の確保や専門職の配置を進めることが重要であるとした。加えて、学校における性に関する教育や生理に関する問題も取り上げられ、公益性や平等性を確保するために行政の積極的なサポートを求める意見も出されている。
この他、固定化した公共交通の改善案では、市民からのニーズに基づいた施策の展開を要求され、行政の対応策への期待が高まっていることを受け、今後の公共交通網形成計画に向けての積極的な対応を訴える意見が寄せられた。