令和6年9月長野市議会定例会が開催され、様々な議案や報告が審議された。
今回の会議では、会期が本日から10月2日までの28日間と決定された。
議長の西沢利一氏は「御異議なし」と述べ、議会の承認を得た。
次に、本定例会の議題に上げられた議案第87号から議案第115号までの一括上程について、荻原健司市長が説明を行った。
荻原市長は、令和6年度長野市一般会計補正予算について、「長期化する物価高への対応として、早急な対応が求められる事業に経費を計上した」と述べた。
特に、学校給食の食材価格上昇分を保護者に転嫁せず、安定的に提供するための公費負担額増が含まれており、学校給食の質を維持する重要性を強調した。
また、物価変動や人件費の上昇により、指定管理者に対する一定の補填も計上されている。
さらに、老朽化したボブスレー・リュージュパークの安全性確保のため、環境への配慮として不凍液の廃棄処理に関する経費も予算に組み込まれた。
この他、長野市社会福祉審議会から答申を受けた「子供の福祉医療制度の窓口無料化」に向けた関係経費の計上や、地域特性を活かした部活動の地域移行に向けた実証事業経費も含まれている。
続いて、令和5年度一般会計決算について西澤雅樹副市長が説明を行い、基幹収入である市税が前年を上回るなどの成果を報告した。
一方で、歳出総額が前年よりも減少している一方で、国・県からの支出金が減っているため、総額では39億円の減少となった。
決算額のうち実質収支が37億に達したことが財政運営において安定していることを示しており、引き続き健全な運営が求められているとされた。