飯田市議会の全員協議会が令和3年5月18日に開催され、正副議長選挙に向けた立候補者の所信表明演説が行われた。
選挙候補者たちは、市民との約束や議会の役割について強調した。特に新井信一郎議員は、議長選挙に立候補し、経済政策や次世代への取り組みについて詳細な提案を行った。彼は、市役所が市民の税金を運用していることを理解し、リニア駅周辺事業計画の必要性を訴えた。また、未来において市民福祉が向上するような議会モデルを構築するとも述べた。
新井議員は、リニア事業を市民福祉向上と経済基盤の成長に資する事業として位置づけ、民間主導のまちづくりを推進する意欲を示した。また、若年層の議会参加を促す施策やICT機器の活用など、次世代を見据えたアプローチも提示した。彼は、厳しい選挙戦の中で市民と議会のつながりを重視し、成長する地域の実現を約束した。
井坪隆議員も議長選挙に立候補し、地域密着型の政策遂行を主張。彼は、日本全体が危機的状況にあることを指摘し、飯田市議会の役割の重要性を訴えた。コロナ禍での市民の声を政策に反映させることや、議会改革を進めることに力を入れる意向を述べた。井坪氏は、民主主義の振興と市民との対話の重要性について強調し、地域の福祉向上に向けて尽力する姿勢を見せた。
副議長選挙には山崎昌伸議員が立候補し、経験の大切さを訴えた。彼は、自らの信条を元に、議会チームとしての協力を重視する姿勢を示した。今後、彼は目的意識を大切にし、議会の役割を果たすことを約束した。
今回の全員協議会は、議会の未来を見据えた重要な第一歩となった。これからの飯田市のために、議会の機能強化が期待される。