令和3年9月31日、飯田市議会第3回定例会が開会した。
出席議員23名により会議が成立した。議長の井坪隆氏が開会を宣言し、議会運営委員会委員長の永井一英氏が、今定例会の会期を8月31日から9月27日までの28日間とすることを報告した。
会期について異議はなく、決定された。今回の議会には29件の議案が提出された。
市長の佐藤健氏は、豪雨災害の被害状況を報告した。8月の記録的な大雨で、飯田市では4億3,000万円余の被害が見込まれることを述べた。また、早急に災害復旧の補正予算案を提案する意向を示した。さらに、新型コロナウイルスの感染状況についても説明。感染警戒レベル5への引き上げと、県の協力要請による飲食店への休業要請も触れた。デルタ株の感染力についても懸念を示し、簡易検査キットの無償配布の進捗報告があった。実施された社会実験では、使用報告が1,773件あり、その中で感染者が確認されたケースにも触れ、引き続き検査の積極的な利用を呼びかけた。
次に、定期監査の結果が報告され、監査委員の戸崎博氏は、全般的に適正な運営がなされているとの評価を述べた。必要な改善点が指摘されたが、全体としては問題ないとされた。
議案審議では、教育委員会の委員任命や新型コロナウイルス感染症対策に関する意見書の提出が含まれている。特に、抗原定性検査の活用要求に関する意見書が可決され、今後の政策に影響を与えることが期待されている。この意見書は市内の医療関係者の意見を反映したもので、国の早急な対応を求める内容となっている。議会では、予算決算委員会の活動報告や、リニア事業に関する進捗も取り上げられた。
最後に、市長は新型コロナ対策を強調し、引き続き市民の協力を求め、特にワクチン接種の推進に努めると述べた。今後の一般質問の通告締切や次回本会議の日程も確認され、本日の日程はすべて終了したと報告された。