令和3年飯田市議会第3回定例会が、9月27日、飯田市議会で開催された。
出席した議員は23名で、全日程が円滑に進行した。
会議では、委員長からリニア推進特別委員会と総務委員会の報告が行われた。特にリニア推進特別委員会では、丹保・北条地区及び唐沢・宮の前地区の代替地に関する調整結果が詳述された。委員長の新井信一郎氏によると、丹保・北条地区では申込受付の結果、12名が仮決定に至ったことや、唐沢・宮の前地区では3名が仮決定となったことが説明された。
また、今後は共和地区代替地の整備状況を見ながら、再度の募集が検討される。質疑では、高齢者や現役世代の移転状況についての質問があり、実際の調査は未実施であるとの答えがあった。また移転対象者の様々な物件からの選択肢についても言及され、多様なニーズに応じた支援の必要性が指摘された。
次に、総務委員会の熊谷泰人委員長から請願第3号について報告があった。この請願は、地方財政の充実・強化を求めるもので、コロナ禍における財政状況の深刻さが強調され、採択が決定されたとのこと。また、この請願を受けた意見書案が国への提案として可決された。
議案審議では、総務委員会の議案第70号「飯田市手数料条例の一部を改正する条例」が原案どおり可決され、マイナンバーカードの申請状況も議論された。さらに、産業建設委員会からは水道事業に関連する議案が報告され、確定した契約金額や施工期間の詳細が説明された。
最終的には、請願や陳情が所管委員会に付託され、全ての日程が終了した。市長の佐藤健氏は、会議の終了を祝し、今後の市政運営についての決意を述べた。市民への新型コロナウイルス対策やリニア中央新幹線についてのコメントもあり、市民の理解と協力を求めた。会議は10時39分に閉会される。