令和2年12月9日、飯田市議会第4回定例会が開催され、市長が就任後初めての本会議が開かれた。出席議員は21名で、議会は順調に成立したと議長の湯澤啓次氏が報告した。
今回は、一般質問に焦点が当たった。井坪隆議員は、現在の議会の雰囲気に新鮮さを感じていると述べ、特に佐藤市長の姿勢について高く評価した。佐藤市長の答弁は熱意にあふれ、理解しやすいものだった。井坪議員は「新しい未来の中心は我々が住む市町村であり、ふるさと飯田のために尽力する」と強調し、前市長の功績を称賛した。
続いて、木下克志議員が3世代同居のメリットについて質問を行い、家族間の支え合いが地域の活性化につながるとの見解を示した。健康福祉部長の清水美沙子氏は、市は家族の多様な状況を尊重しながら、同居を促進する方策を考えていくとの考えを示した。
また、木下容子議員は、コロナ禍における自殺防止対策に関する質問を行い、特に女性の自殺者増加に懸念を示した。市は相談窓口の強化や啓発活動の充実を図る方針を示した。市長は、自らの経験を踏まえ、他人事ではなく一人ひとりの関係性を重視する重要性を訴えた。
山崎昌伸議員は、「新・環境文化都市」創造プランに関する質疑を行い、環境問題に対する市民の関心を引き出す重要性を訴え、市長もその重要性を認識していることを確認した。また、環境モデル都市としての実績を生かしたまちづくりを推進していく意向を表明した。
出席議員からの活発な意見交換が行われ、今後の市政運営への期待が高まった。
会期の最後には、請願、陳情が上程され、6件の請願と1件の陳情が常任委員会に付託されることとなった。
事務局は、今後の議会運営に向けて監視を続け、議員の意見を反映させるため努力する必要があると述べた。会議は11時37分に散会した。