令和5年9月25日、飯田市議会の全員協議会が開催された。
この協議会では、南信州ナンバープレート導入に向けた取組みと、新文化会館に関する適地調査評価の報告が取り上げられた。特に、市民の関心が高いこれらの議題においては、慎重な協議が求められると議長の熊谷 泰人氏は強調した。
まず、南信州ナンバーに関して、小椋 貴彦南信州広域連合事務局次長が進捗を報告した。ナンバーの図柄デザインを募集したところ、338点の応募があり、その中から最終的に6作品が候補に挙げられた。図柄は地域の特産物や美しい自然がテーマとなっており、地域の特色を表現している。また、最終的な図柄デザイン選定には住民投票が行われる予定で、11月に協議会に提案される。国への申請は2023年12月ごろに行われ、交付は令和7年の5月頃が見込まれている。
次に、新文化会館に関する報告では、下井 善彦文化会館館長が適地調査評価の結果を発表した。調査は数つの候補エリアで行われ、すでに基礎的条件や施設利用の需要推計が行われた。新文化会館では、約900席並びにリハーサル室が必要とされ、駐車場の確保も大きな課題とされている。特に、住民参加型の検討プロセスが重要視されており、市民ワークショップが計画されていることが強調された。
また、岡田 倫英議員は、基本計画において複数候補地を絞り込む必要性を指摘し、市民との透明性ある議論の重要性を訴えた。市民の意見を反映させながら、文化会館の機能が地域に及ぼす影響を考慮し、最適な候補地を見出すことが期待されている。
協議会は市の文化事業における重要なステップとして位置づけられ、市民参加の促進と、今後の整備における地域貢献が求められている。