令和4年11月7日、飯田市議会第2回臨時会が開会され、緊急対策と補正予算について議論された。
市長の佐藤健氏は、新型コロナウイルス感染症対策と物価高騰への対応を主眼に、補正予算案を提案した。具体的には、緊急支援給付金の対象世帯拡充や、子供一人当たりの給付金の支給を含む内容となっている。
特に注目すべきは、議案第80号「令和4年度一般会計補正予算(第7号)案」にも触れられた。これは同感染症対策の一環で、10億9千万円以上の規模を想定しており、社会福祉事業者などに対する支援も織り込まれている。市長は、国や県からの支援を基にし、地域に根ざした支援策を講じる考えを示した。
また、市長は南信州圏の感染警戒の状況についても言及。感染者数が高く、年末の季節性インフルエンザとのダブル流行を警戒する姿勢を強調した。これは、社会と経済の活動をどう両立させるかが地域経済の重要な課題であることを示唆するものである。
報告案件においては、自動車事故による損害賠償の件が3件報告された。この中で、総務部長の原田太仁氏は、事故に関する詳細と市としてのあり方を明確にすることで、再発防止に努める意向を示した。全ての報告案件には質疑がなかった。
最後に、議案第80号については、予算決算委員会に付託され、無事に可決された。市長は今後も議員との連携を重視し、地域の期待に応える姿勢を明言。
議会閉会に際しては、今回の臨時会の意義を再確認する重要な時間となったことに感謝を述べ、今後も具体的な施策に向けた進展を期待している旨、述べた。