令和元年6月5日、飯田市議会第2回定例会が開会された。
出席議員は、全体で23名であり、会議は成立した。議長の湯澤啓次氏は、会期を6月5日から6月27日までの23日間とすることを報告した。これに対し市議会で異議なしと認められ、その内容で決定した。
続いて、議案説明者の牧野市長が、令和元年度飯田市一般会計補正予算(第2号)案などの重要案件を審議するにあたり、市民への感謝の意を示し、景気動向について言及した。市長は、「経済は緩やかに回復する期待があるが、通商問題や海外経済に影響される可能性がある」と強調した。特に地域の雇用情勢については、有効求人倍率が安定しているものの、人手不足の職業に課題が残ることを指摘した。
市長の挨拶の中で地域振興に関する取り組みも紹介されており、教育旅行の実施で100校の学校、そして1万人を受け入れる見込みがあることが述べられた。また、リニア関連事業に関する進捗や、地域資源を活かした新しい産業創出の考えも示された。これに対し、議員からの質問が期待される。
今回の定例会では、議案として報告案件14件、人事案件1件、条例案件25件、一般案件3件、予算案件3件の計46件が提案された。特に注目されるのは、議案第99号「令和元年度飯田市一般会計補正予算(第2号)案」で、歳入歳出の総額に約7億円が増額される。補正予算の主な内容においてはプレミアム付商品券事業の拡充が盛り込まれ、地域の経済振興に寄与することが期待されている。
監査報告についても、加藤良一監査委員が工事監査と行政監査において問題がないことを報告した。また、役所の各部署に対する要望も示され、規則遵守の徹底が求められた。
次回の一般質問は、6月17日と18日に行われる予定である。それに向けて市議会は事務局と連携し、準備を進めていく方針だ。議会の運営や議案に関しての話し合いがどのように進むか、地域の発展に向けた具体策に対する議論が期待される。