令和5年9月15日に飯田市議会で行われた第3回定例会上では、多くの議員が農産物や医療的ケア児、香害についての一般質問を行った。
一般質問では、橋爪重人議員が農産物のブランド化について取り上げ、地域ブランドの認知度の向上と競争力の強化が必要と訴えた。新政いいだの一員として、彼は地域の特産物である市田柿のブランド化の成功事例を挙げ、地域特性を活かした農業振興を促進する施策が求められると述べた。特に、農業生産の増収や増益を図るために、消費者との結びつきを強める必要があると強調した。
また、医療的ケア児については、林みどり健康福祉部長が地域内外での支援体制について説明した。特に、医療型短期入所の新設や、既存の養護施設との連携を通じて、より多くのケアを必要とする子どもたちへの支援が行われることが重要視されている。市は、医療的ケア児の長期入所の必要性を認識し、今後の施設整備に力を入れる意向を示した。
香害についても言及され、エアコン使用時や柔軟剤の影響で不快感を訴える市民が多いことが指摘された。有害化学物質が引き起こす健康被害について、行政として市民への認識啓発が必要だと認識されている。香りの害について、積極的に調査し、啓発活動を展開する方針が示された。
総じて、議員たちは飯田市の特産物や地域資源の活用が更なる地域振興に繋がること、また、福祉や環境に配慮した施策が市民の生活の質を向上させることに寄与すると強調した。地域全体が協力し合い、新たな地域づくりを進める姿勢が求められている。