令和元年8月27日、飯田市議会第3回定例会が開会した。
議長の湯澤啓次氏は議会成立を宣言し、出席議員が23名であることを報告した。続く議題では、今定例会の会期を8月27日から9月20日までの25日間とすることが議会運営委員会から提案され、異議なく承認された。
市長の牧野光朗氏は、重要な議案である平成30年度の一般会計歳入歳出決算認定や他の諸課題について審議をお願いしたいと挨拶した。市長は、今年の梅雨が昨年より30日遅く明け、収穫期に影響が出たことを述べた。特に熱中症対策の重要性を強調し、地域社会に注意を促した。
さらに、市長は、飯田市の経済状況についても言及した。内閣府の報告によると、景気は緩やかに回復しているものの、企業業況の判断が慎重さを増している状況にあり、雇用・所得環境の改善が期待されると指摘した。また、地域の農業も遅霜や長雨による影響があったが、商業での売上の回復も見られると報告した。
今回の会議では、災害復旧費や補正予算に関する提案が多数上程された。特に、豪雨災害による復旧経費として7,020万円の補正予算案が上程された。議案の内容としては、農林水産施設の復旧や公共土木施設の補修も含まれているという。
また、子育て支援や観光産業振興に向けた課題、特にリニア新幹線に関する周辺整備の重要性についても触れられた。市長は、良好な住環境を維持しつつ住民の意向を尊重した整備を進める重要性を訴えた。
他に、監査報告や委員長からの所管事務調査報告も行われ、各委員会の活動状況が報告された。特に、各常任委員会による先進的な取り組み視察の成果が強調され、地域の課題解決に向けた提言が出される予定であることが伝えられた。
本議会の最終日には、議案31件の審議及び質疑が行われる見込であり、市民福祉向上に向けた施策の推進が期待される。