令和3年6月4日、飯田市議会の第2回定例会が開会した。議長の井坪 隆氏が開会の挨拶を行い、議会運営委員長の永井 一英氏が今定例会の会期を6月4日から6月28日までの25日間に決定することを報告。出席議員23名の賛同により、会期が正式に定められた。また、議案47件の審議を通じ、新型コロナウイルスとの闘いに向けた議案が浮き彫りとなった。
市長の佐藤 健氏は、開会挨拶の中で、国勢調査速報値の発表に言及した。今回の結果は、飯田市の人口が9万8,206人となり、前回調査から3,375人減少したことが明らかになり、同氏は今後の人口減少対策の重要性を強調した。「コロナ対策と併せて、計画的な施策を実施してまいります」とも述べ、具体的な施策に対する意欲を示した。
また、監査報告では、監査委員の戸崎 博氏が、飯田市の公共事業に関する監査結果を報告し、工事の適正管理が認められたことを伝えた。特に、地方自治法に基づく工事監査や行政監査の結果が良好であったことが強調された。
さらに、令和3年度一般会計補正予算案が提案され、1億9,175万円の歳入歳出の増額が計上された。特に、一般質問でも指摘された市内の宿泊施設や観光関連事業者への支援が含まれており、参加者の関心を集めた。
佐藤市長は、「地域経済を支えるために、観光関連の支援を実施していきます」と表明し、経済活性化への期待を寄せた。議案の中には、公共下水道区域外からの汚水排除に係る分担金徴収条例や、公共施設管理の見直しも含まれている。これにより市の体制がどう変化していくのか、今後の議論が期待される。
本日、提出された議案の詳細については、各常任委員会に付託され、後日さらに審議されることとなった。次回の本会議は、6月15日に行われ、一般質問が予定されている。市民からの関心も高く、議論が白熱することが見込まれる。