令和元年12月5日に開催された飯田市議会第4回定例会では、地域の課題解決に向けた様々な論題が取り上げられた。
特に認知症対策が焦点となり、木下容子議員がフランシスコ・ローマ教皇の訪日や核兵器廃絶に関連した発言を引き合いに出し、戦争の記憶を大切にする必要性を訴えた。さらに、飯田市の認知症初期集中支援チームの重要性を指摘し、地域共生社会を推進する観点から、早期発見と早期対応が求められると強調した。
福沢克憲議員と村松まり子議員も認知症に関して言及し、特に「認知症サポーター養成講座」に関連してその活用の重要性を訴えた。認知症サポーターが子供や地域住民とつながる仕組みが必要であるとする意見が出る中、地域のサポーター活動が続いていることが確認された。
また、教育現場からも給食の時間短縮に関する懸念が示され、温かい食事が提供される環境の必要性が議論された。今後の方針として、地域包括ケアシステムを意識し、健康寿命を延ばす取り組みを進める重要性が述べられている。
一方、高齢ドライバーの事故の増加が問題視される中、岩間議員は、自動ブレーキやペダル踏み間違い防止装置の普及が喫緊の課題であるとし、特に市としての補助金制度を含めた支援の必要性を提言した。議会としても高齢者の自動車運転に関する相談窓口の設置を考慮し、支援体制を整えることが期待されている。
最後に、公共交通の重要性も強調され、地域に配慮した制度と政策の進展が求められている。今後の取り組みには、分別収集の推進や住民参加型の支援体制の確立が必要とされているため、市民や事業者と実効性ある協働の重要性が改めて認識された。