令和4年3月22日、飯田市議会全員協議会が開催され、多岐にわたる報告と協議事項が議題に上った。
特に注目を集めたのは、飯田市行政事務のデジタル化に向けた推進方針の策定である。庁内デジタル化推進担当専門幹の鎌倉正氏は、"市民生活の日常に浸透しているインターネットを活用し、行政手続や事務のデジタル化をすすめる必要がある"と述べた。すでに子育てや介護関係の手続きのオンライン化などが計画されており、オンライン会議の拡充なども視野に入れている。これにより、市民サービスが向上することが期待されている。
次に飯田市行財政改革大綱に基づく実行計画の説明があった。財政課長の佐々木学氏が主な取り組みを説明し、逐次評価・見直しをしながら、持続可能な財政基盤の確立が目指される。特に、資金調達やサービスの維持向上を重視した取り組みが紹介され、市民の理解を得ることが重要と強調された。
また指定管理者制度に関してもガイドラインの見直しが行われる。これにより、透明性と公正性を高めることが図られ、適格な指定管理者が選ばれる仕組みづくりが進められる。この動きにより、利便性の向上とともに市民のニーズに基づくサービスの提供が期待されている。
さらに、飯田警察署の改築及び(仮称)南信運転免許センターに関する協議も行われ、設置場所が現在の飯田警察署周辺に決定する方向で進んでいることが報告された。これは地域の公安機能の充実を目指すものである。