飯田市議会第3回定例会が令和6年9月30日に開催された。
この日は、様々な議案や請願、陳情が審議され、議会の活発な議論が交わされた。
特にリニア中央新幹線に関連する工事進捗状況や、女性差別撤廃条約の批准を求める意見書の提出などが重点的に取り上げられた。
リニア推進特別委員会の委員長、清水勇議員は、中央新幹線長野県駅の新設工事に関する説明会の結果について報告を行った。工事が長期化していることについて、さまざまな課題が存在することを指摘した。
また、施工期間が2026年から2031年まで延長されることを伝え、最近の工事の進捗についても説明があった。
工事の進捗に伴い、駅周辺の関連道路についても強調し、地権者との協議を進める考えが示された。
その後、総務委員会は請願の審査結果を報告し、女性差別撤廃条約選択議定書の速やかな批准を求める意見書が採択されることとなった。請願者である木下容子氏は、女性差別撤廃条約の有効性を高めるため、本選択議定書の重要性を訴えた。
また、介護制度に対する陳情が提出され、特に訪問介護の報酬引き下げに関連する要望もあり、介護事業の厳しい状況についての意見が交わされた。社会文教委員会の委員長である永井一英議員は、これらの陳情についての審査結果を報告し、今後の政策への改善を求める動きが強まっている。
議案審議では、議案第78号「飯田市個人番号の利用等に関する条例の一部を改正する条例の制定について」等が原案の通り可決された。特に、議案第81号「飯田市消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例の制定について」が議論される中、議員からの具体的な質問が相次いだ。
市長からは、今回の議会における感謝の言葉が述べられ、今後の事業への取り組みに対する意気込みが語られた。市長は、住民との信頼関係を深める重要性に言及し、今後の施策を進める意向を示した。