令和2年9月23日、飯田市議会は第3回定例会を開催した。出席議員23名のもと、会議は成立し、様々な議案が審議された。
最初に、議長の湯澤啓次氏が議席の変更について説明を行った。新型コロナウイルス感染症も影響しており、議席を一部変更する必要が生じているとのこと。議席変更に対して異議はなく、決定となった。
続いて、リニア推進特別委員会委員長の井坪隆氏による報告が行われた。彼は、代替地整備工事の進捗状況について詳細を述べ、特に丹保・北条地区の整備工事や工事のための土砂運搬に関する課題に触れた。議員からは、住民に対する説明が十分であるか、また工事の進捗をどう管理しているかとの質問が寄せられた。井坪氏は、工事の音や交通の混雑など地域住民への配慮が重要であると強調した。
また、リニア推進に関する質疑応答の中で、ある議員は地域住民の理解を得るためには、移転先候補地に関して具体的な情報提供が必要だと訴えた。それに対し井坪氏は、まず現状をしっかりと把握し、住民に丁寧に説明していく意向を示した。
次に、総務委員会に付託された請願3件についても議論された。特に、沖縄の新基地建設に対する請願が議論を巻き起こし、長い間の沖縄県民の基地負担について強い意見が交わされた。「木下容子議員」は地元民意を尊重し、中断を求めるべきだと述べた一方で、「清水優一郎議員」は安全面を強調した。最終的に、請願は不採択となった。
この日は最終的に、地方財政充実を求める意見書が採択された。これに関しては、国及び関係行政機関に対し、地方交付税の増額などが求められた。
最終的に、議長は会議を閉じ、市長の挨拶が行われた。市長の牧野光朗氏は、この厳しい状況の中でも「次の飯田」実現に向けて全力を尽くす決意を語った。議会の審議は秩序正しく進められ、市民の命と暮らしを守るための政策の実現が期待されている。