令和3年飯田市議会第3回臨時会が、8月2日に開会した。
この日会議では、主に新型コロナウイルス感染症への対応としての補正予算案が審議された。
市長の佐藤健氏は、感染拡大の懸念を受けて、緊急事態宣言が発令されたことを受け、市民に対しさらなる対策を呼びかけた。
市長は、首都圏の新規感染者数が過去最高を記録したことを挙げ、長野県内でも感染警戒レベルが引き上げられた現状を報告した。
続けて、飯田市では無料配布された抗原定性検査キットを利用した社会実験の結果を紹介し、一定の成果を得られたことを強調した。
その中で市民の心理的安定に寄与したと評価し、今後も感染拡大防止に向けた対策が重要であるとした。
佐藤市長は、引き続き簡易検査キットの無料配布などを計画しており、それに必要な補正予算案を提案した。
また、ワクチン接種について、65歳以上の方の接種率は1回目が約89%、2回目が約76%に達し、目標が達成されつつあることに触れた。
市長は、今後の接種を着実に進める方針を示し、安心・安全な環境作りへと努める姿勢を示した。
本臨時会では、議案第66号として「令和3年度飯田市一般会計補正予算(第4号)案」が審議され、予算決算委員会の報告を基に原案通り可決した。
この補正予算は、特に新型コロナウイルス感染症対策としての事業に充当される予定である。
会議終了間際、市長から「南信州圏域外との往来を控えること」を改めて市民に呼びかけるとともに、地域イベントの開催に際し、感染防止対策の徹底を求めた。
臨時会は円滑に進行し、全日程を終了した。