飯田市定例会でアーバンスポーツや地域振興について活発な議論

令和3年12月8日、飯田市の定例会が開催された。議会では、様々なアジェンダが取り上げられ、特に地域の賑わいやスポーツ振興についての質問が多く見られた。 注目は、宮脇邦彦議員が提起した地域振興の手段としてのアーバンスポーツの役割である。宮脇議員は、コロナ禍において子供たちの体力低下が進んでいると指摘した。そこで、アーバンスポーツを活用した取り組みが必要だと訴えた。市長の佐藤健氏は、アーバンスポーツに対して「新鮮な感じ」と述べ、若者にとって新たな魅力となる可能性を示唆した。 宮脇議員は、地域愛好家の声を聞き、アーバンスポーツの魅力やそのルール・マナーの重要性を強調した。教育長の代田昭久氏も、アーバンスポーツが若者たちの心を捉え、地域の活性化につながるとの見解を示した。このような議論は、地域振興とスポーツ振興の相互関係を明確にするものである。 また、下平恒男議員は、遊休農地解消について質問し、農業従事者の高齢化が遊休農地増加の一因であることを指摘した。彼は、地域農業の振興が重要だとし、遊休農地の再活用に向けた市の施策を求めた。産業経済部長の串原一保氏は、遊休農地の現状と具体的な支援措置について説明した。 特に、注目されるべきは、新型コロナウイルスの影響を受けた子育て世帯への臨時特別給付金についてである。健康福祉部長の高山毅氏は、閣議決定を受けて給付金の支給を行うことを明言した。市の給付金の目的は、コロナにより影響を受けた育児世帯を支援し、経済の回復を促進することであると強調した。 さらに、小林真一議員が指摘した通り、観光振興についても議論が活発に行われた。市としては、ポストコロナ時代のインバウンド需要に備えた取り組みが求められている。観光政策を担う部長は、エアビーアンドビーと連携した地域観光の強化について言及し、民間企業の知見を活かした施策の重要性を訴えた。 政策決定者たちは、地域の活性化や観光振興、農業問題への取り組みを通じ、飯田市の未来に貢献することを誓った。議会中の意見交換は、地域住民のニーズを的確に捉えた施策形成につながるものであった。今後もこれらの取り組みを深化させ、飯田市の魅力を発信し続ける必要がある。