令和5年12月20日、飯田市議会は第4回定例会を開催し、22名の出席議員により会議が成立した。
会議録署名議員には、清水優一郎議員及び岡田倫英議員が指名された。
リニア推進特別委員会の委員長、清水勇議員は、リニア整備の影響について報告を行った。特に、南信州地域が持つ魅力を如何に大都市圏に発信し、来訪者数を増やすかに焦点を当てた。具体的には、交通体系の見直しや、観光案内の強化が求められるとした。今後、地域振興につなげるため、関連する分科会での議論を進めると述べた。
また、社会文教委員会は、陳情第5号「飯田市立病院の基本理念に基づく医療運営の願い」について報告した。委員長の永井一英議員は、この陳情が趣旨採択された理由として、地域住民の医療に対する期待と病院の運営改善への要望を受けたものであると説明した。なお、病院側への要望書も提出され、今後の運営改善を促す意図が強調された。
総務委員会付託の議案については、5件の議案が原案通り可決され、特に飯田市部等設置条例の改正に関しては、福祉部と子ども未来健康部の2部制に改編することで、市民へのサービス向上が期待されていると報告された。この件に対し、質疑応答が行われ、民間の助けも得ながらより良い支援体制の構築を確約した。
新たに提起された予算決算に関する議案も、12件が一括議題として審議され、各委員会からの報告を受けて可決された。特に、リニア関連のインフラ整備に伴い、コストの増加とその対応についての質疑が活発に行われた。
議員からは、地域振興に関する意見書が提出され、特に南信州地域に対する県の支援強化が求められた。「北高南低」という地域格差を解消するため、リニア開通に向けた取り組みが急務であるとの認識が示された。
市長挨拶では、長年の課題を抱える地域における文化芸術活動の支援や、次世代への期待感が見られた。市長は、自治体のみならず、地域住民が一体となった取り組みの重要性を強調し、今後の課題として捉えていくと述べた。
全ての議事が終了し、議会は無事に閉会された。次回の会議も期待される。