令和4年6月7日に開催された飯田市議会第2回定例会では、重要なテーマに関する議論が行われた。特に、コロナ禍からの出口戦略やヤングケアラーの対策についての発言が目立つ一方で、消防団やリニア新幹線といった地域の安全や経済に関連する事案も多く扱われた。
一般質問の中で、宮脇邦彦議員はコロナワクチン接種の進捗状況を確認し、若い世代の接種率が低下していることに懸念を示した。高山健康福祉部長は接種状況を報告し、特に12歳から39歳の年代において接種率が低下している点を指摘した。また、今後は広報活動を強化し、接種を促進する必要性を強調した。
さらに、消防団の団員確保の課題に関しては、下平恒男議員が質問を行い、田中危機管理部長は、団員の減少が全国的な傾向であることを認識していると述べた。特に中山間地域においては団員数が厳しい状況であり、地域団体の理解と協力を得ることが必要であることが強調された。
また、リニア中央新幹線工事の発生土の活用について、新井信一郎議員が質問をし、地域資源の価値を高めるために、発生土の有効活用が重要であると指摘した。細田リニア推進部長は、地域の資産価値向上を目指して、リニアの発生土を積極的に活用する方針を示した。