令和5年12月8日に開催された飯田市議会第4回定例会では、議員による一般質問や議案審議が行われ、地域のさまざまな問題や課題が議論された。特に取り上げられたのは動物園やスポーツ施設、技能労働者の人材確保についてである。
自信を持って進められる地域の資源の活用に焦点が当たっている。例えば、飯田市立動物園に関しては、価値の向上と経営の再投資が求められている。議員の提案として、動物園の入園料の有料化や、遊具の更新についての進捗が確認された。動物福祉を考えた施設の老朽化対策についても検討がなされ、具体的な改修計画が必要とされている。
スポーツ施設についても、夜間照明の設置や施設の芝生化が急務であることが強調された。松尾総合運動場の利用状況を踏まえ、早急な対応が求められている一方で、令和7年度かけての計画も示されたが、市独自のスピード感のある行動が期待されている。
そのほか、会議では技能労働者の減少についても議論が交わされ、特に職人の確保が深刻な懸念として浮上した。建設業界の事業者と協力し、キャリア教育の充実や地元産材の使用促進を通じて、若者に技能労働職を志向させる取り組みが必要であるとされた。
市は一方で、技能労働者を生かできるような政策の策定を進め、特に公契約条例についても検討が挙がっている。市長は地域の人材を適材適所に配置する方針を示し、意向調査や面談を通じて各職員の専門性を活かすよう努めるとした。
このように地域の資源を生かすためには、具体的な施策や意識改革が求められ、より強いリーダーシップと、市民との連携が不可欠である。議会全体で課題に対する意識を共有し、次年度の予算編成や施策実行に活かしていく方向性が期待される。