令和3年飯田市議会第1回臨時会が開催され、議案が審議された。
主に新型コロナウイルス感染症への対策として、議案第3号である「令和2年度一般会計補正予算(第12号)案」が中心のテーマである。
市長の佐藤健氏は、新型コロナの影響を受けた状況に対する補正予算案について説明を行った。特に、飲食店への支援策として、事業継続支援金を1店舗当たり10万円給付することを明らかにした。
この支援は、感染警戒レベルが5に引き上げられ、休業要請が出されたことに伴うものである。飲食業界は厳しい状況にあり、特に地域経済を支える重要な存在として、迅速な支援が求められていた。
この中で、飲食店だけではなく、周辺業者への経済的影響を考慮し、プレミアム割引クーポン券による地域消費喚起策も実施する。市長は、消費を促進し、事業の安定を図る意義を強調した。
同時に、受験生への感染症検査支援も新たな施策として含まれており、高校生や浪人生が受験をする際に、自宅での感染拡大防止を目指すことを目的としている。受験生が帰宅後に検査を受ける場合、その費用を助成することで、安心して受験に臨めるよう支援を行う。
また、佐藤市長はワクチン接種に向けた予算も確保していると述べ、密接に協力する医療機関との連携に力を入れることが必要であると指摘した。市民への接種情報提供が今後の重要な課題として挙げられる。また、南信州圏域での感染対策として、座光寺スマートインターチェンジの開通など、インフラ整備による地域活性化が期待される。
今回の臨時会では、感染防止と経済活性化の両立を目指した議論が交わされた。市民からの要望を受け止めつつ、迅速な対応を行っていく姿勢が再確認された。今後も新型コロナウイルスへの対応に取り組みながら、地域の生活環境を整えていく必要性が強調された。