飯田市の全員協議会において重要な議題が取り上げられた。
特に新型コロナウイルス感染症対策について、市内の感染者数が深刻化している現状が報告された。議長の井坪隆氏は、感染が広がる中での市民や事業所への支援の重要性を強調した。他方、飯田市長の佐藤健氏も同様に、デルタ株の影響を受けた感染拡大について言及し、特に接待を伴う飲食店からの感染例が多発していることを憂慮した。
会議では、令和2年度の市税等の収納実績についても議論が交わされた。原俊文納税課長は、前年度比で約8億9,700万円の減収があったと報告し、特に法人市民税において新型コロナの影響が大きいと述べた。収納率は98.4%と一定の維持に成功しているが、国民健康保険税は前年よりも減少しているという厳しい実情も明らかにした。
さらに、感染症対策として、市が配布している簡易検査キットの取り組みについても報告された。生嶋哲夫危機管理担当専門幹は、キット配布の効果を評価するために市民からのフィードバックも重要であるとし、アンケート結果を集約して中間報告を行う予定であることを明言した。加えて、高山毅健康福祉部長は、最近のワクチン接種状況についても触れ、これまでの供給量を維持しながら、特に若年層への接種が進んでいることに安堵感を示した。
今回の会議では、日々変化するコロナの状況に鑑み、今後も柔軟に対応していく必要性が再確認された。議会は市民の信頼を得るべく、これまで以上に情報発信を強化し、市民とともに感染症に立ち向かう姿勢を表明した。