令和2年3月19日、飯田市議会で行われた全員協議会では、様々なテーマが議論された。
初めに、平成30年度の飯田市財務諸表が公表された。財政課長の塚平裕氏による説明では、同年度末の資産が1886億円、負債が503億円、純資産が1383億円となっており、前年度と比較して資産が9億円増加したことが報告された。これに対し、福沢清議員は、基礎的財政収支が1億円以上のマイナスになる可能性について懸念を示し、塚平氏は計画的な事業実施の一環であると回答した。
次いで、飯田市行財政改革大綱に基づく実行計画についても議論された。具体的な取り組みにおいては、2020年度の当初予算編成での創意工夫を通じて、年間600万円余の予算化がなされたことが報告された。これにより、市民サービスの向上を図る方針が示された。
公共施設マネジメントに関しては、財政課長の塚平裕氏が、公共施設の老朽化問題とそれに対する適正管理方針について説明した。特に、安全性の確保が優先され、老朽化した建物の取壊しを進める必要があると強調された。
史跡飯田古墳群に関する保存活用計画も議題となり、馬場保之文化財担当課長が計画の概要を説明した。古墳群の価値を活かした地域振興や観光資源としての活用が求められ、今後の取り組みに期待が寄せられている。
新型コロナウイルス感染症への対策についても議論し、危機管理室次長の松下英喜氏が現状の報告と今後の方針を説明した。感染者は現時点で確認されていないものの、校内結束と地域との連携が強調された。
今後の取り組みや市民との連携が求められる中、各議員からは具体的な提案が数多く寄せられた。特に、地域コミュニティーや市民参加による文化施設の活用についての意見が浮上したことが印象的であった。