令和4年3月10日、飯田市議会での一般質問が行われ、地域のさまざまなテーマが議論された。特に林業政策に関する議論が注目を浴び、市の現状と課題があらわになった。
林業政策においては、ウッドショックを経験した中での現状が説明され、輸入材の減少に対する国産材の需要増加が語られた。串原一保産業経済部長は、県内の木材状況が改善されてきたものの、依然として高い木材価格が課題であると述べた。加えて、林業人材の育成が重要であることも強調され、そのための新たな施策が検討されていることが明かされた。
次に、獣害対策についての質問では、教育委員会次長の松下徹氏が県内における熊や鹿による被害現状を報告した。地域住民からの協力も得ながら、具体的な対策が進められているという。特に、猟友会の協力を得た講座の開催が注目され、地域住民が関心を持つきっかけになっているとのことだった。
また、コロナ禍における飲食店支援策が議論され、市長の佐藤健氏は、補助金の使い方に関して、透明性を高める努力をしていると語った。しかし、業者の負担増や補助金の使い道についての市民からの不安の声も寄せられ、今後の取り組みが期待される。
フィルムコミッションについても重要な意義が語られた。市長は、リニア開通を見据えた地域の発展に向け、映画やCMの制作を通じて地域の魅力を発信することが重要であり、将来的には映画祭の開催も視野に入れると述べた。
最後に、国土強靱化計画について、田中危機管理室長が防災対策の強化を重視する姿勢を示した。浸水想定区域を含む具体的な防災策の見直しが行われつつあり、市民の安全を第一に考える必要性が強調された。
議会の発言は多岐にわたりましたが、特に地域の未来像を描くため、提案や意見の交換が進められました。市民の声を反映しつつ、より良い地域作りへ向けた施策の実現に向けた取り組みが今後も注目される。