令和3年6月16日、飯田市議会第2回定例会が行われた。この会議では、中心市街地の活性化やリニア駅周辺の雨水排水対策、さらにはコロナ禍における児童・生徒の自主休校問題が議論された。
特に中心市街地の活性化に関しては、岡田倫英市議が中心市街地活性化関連の質問を行った。岡田市議は、飯田駅前プラザの整備事業に注目しており、商業機能の充実が地域の活性化に寄与するとの見解を示した。串原産業経済部長は、商業施設の誘致が進んでいるとして、期待が高まっていると補足した。
次に、リニア駅周辺整備における雨水排水対策では、細田リニア推進部長が調整池の設置計画を発表した。これにより、リニア駅周辺の雨水排水が効率的に行えるようになる見込みだ。具体的には、リニア駅北側と南側にそれぞれ調整池を設置し、隣接する河川への放流を計画している。
また、コロナ禍による影響については、教育長の代田昭久氏が各学校での児童・生徒の状況に注意を払っており、不登校の増加が懸念されていると詳述した。この問題に関しては、様々な施策が模索されている。また、「自主休校」についての児童・生徒の在籍状況も報告され、感染症への不安が影響を及ぼしているとの調査結果が示された。
さらに、教育現場でのコロナ禍の影響や対応として、各学校の有機食材や地産地消の推進についても議題に挙がり、県内他の自治体における成功事例が紹介された。松川町では、有機農産物の地場産使用率が進んでおり、都市部でも有機食材の導入が進められている様子であった。
議論は多岐にわたり、様々な視点から市の未来への貢献が模索され、環境、教育、経済といった多面的なアプローチの重要性が再確認された。市議会の各議員は、さまざまな意見を持ち寄り、町の将来に向けた建設的な議論に挑んだ。市長もそれに呼応し、地域の未来を社会全体で支える必要性について述べた。
全体として、この議会では、未来に向けたセッションが行われ、飯田市の発展に寄与するための新たな取り組みについて、議論が重ねられた。