飯田市議会は、令和5年3月10日、全員協議会を開催した。
主な議題は南信州ご当地ナンバープレート導入に関する対応についてである。
市長の佐藤健氏は、今回の協議会の趣旨を、正式申請に向けた市議会の理解を得ることと説明した。
佐藤市長によると、南信州ナンバー導入に関する初回の住民アンケートでは、賛成が7割を越え、飯田市やその周辺の市町村でも南信州ナンバー支持が大多数だった。
続いて行われた第2回目のアンケートでは、約42%の回答者が賛成と示し、飯田市は賛成が68.4%、反対が30.6%という結果が出たという。
市長は、導入に際して反対意見を持つ市民に対しても説明が必要であると強調し、賛成者と反対者との対話の重要性を訴えた。特に、50歳以下の若年層からの反対意見が多いことが懸念点として挙げられた。
清水勇議員が、反対の背景を探る質問をすると、佐藤市長は、広報活動を強化し、住民への理解を深めていく必要があるとし、若年層を対象にした魅力づくりを約束した。南信州を「誇りに思っていただけるような取組みを進めていく」と述べた。
また、議会報告・意見交換会の報告も行われ、596件の市民からの意見が整理され、27件の回答済み案件についても触れられた。緑化政策の推進や地域振興策など、幅広い意見が寄せられたことが紹介された。
この協議会は、南信州ご当地ナンバープレートの導入を通じて地域の団結や誇りを醸成することを目的としている。今後の動向に注目が集まる。