飯田市の議会では、令和元年の定例会において、地域の活性化や観光振興をテーマにした議論が行われた。特に、天龍峡周辺や仲ノ町地区の整備が重要なアジェンダとして話題に上がった。
まず、天龍峡については、今年度開通が予定される三遠南信自動車道と密接に関連し、ここを訪れる観光客が増加することが期待されている。市からは、島崎建設部参事がその整備状況や計画を説明。天龍峡大橋の開通とともにその周辺環境の整備も進んでいることが強調された。
また、仲ノ町周辺における歴史的街並みの商業活性化についても活発な意見が交わされ、地域のアイデンティティを活かした観光プログラムの整備が求められた。市町村を越えた連携、また地元住民の自主的な参加も重要とされ、新たな観光資源や体験が地域に根付くことが期待されている。
次に、AEDの設置状況についても議論があり、現在、飯田市内では合計149台が設置されていることが報告された。市は、AEDの効果的な管理と更新についても考慮し、今後リース契約等の選択肢についても検討するとしている。
さらに、障害者支援についても話題に上がり、具体的には、骨髄バンクドナー登録の推進や、そのための助成制度の設立に向けた検討が進められていることが示された。これにより、地域の高齢化に伴い、必要とされる支援が強化されることが期待されている。
また、持続可能な社会づくりに向け、プラスチック消費の削減を促す活動や、環境教育の充実が求められ、日本全体の課題としての意識も高める必要があるとの意見もあった。
議会では市長の思いが語られ、地域循環共生圏の考え方に基づく持続可能な地域づくりの重要性が強調された。市民の参加を促す形で、地域の活性化に向けた協力を進めていく方針が示された。
今後、飯田市が掲げる様々な施策に対して市民からの協力と理解が期待されており、新たな時代に向けた変革を遂げることが強調された。