令和4年3月24日、飯田市議会第1回定例会が開かれた。
会議は井坪隆議長の宣言により成立した。出席議員は23名で、会期は2月24日から3月22日までの27日間に決定した。議会運営委員長、永井一英氏が提案し、これに異議はなかった。
市長の佐藤健氏は施政所信表明を行った。まず、コロナウイルスの影響に言及し、感染拡大の真っ只中にある現状を訴えた。2月に入ってからの陽性者数の変遷を説明し、再び高止まりの状況が続くことに懸念を示した。
市長は、感染予防と社会経済活動の両立を模索する年と位置付けている。市民活動の再興、地域経済再生も重要なテーマであると強調し、予算案が477億5,000万円に達したことを強調した。これは前年度比で2億8,000万円の増加となり、予算規模は過去最大である。
市長が提案した重要事項には「新型コロナウイルス感染症対策の推進」「市民活動の再興」「地域経済の再生」が含まれる。また、移住や観光振興、子育て環境の充実なども注力する方針とした。特にリニア駅周辺整備や通学路の安全対策が目立った。
次に、定期監査報告が行われ、監査委員の戸崎博氏が詳細を説明した。監査の結果、予算執行はおおむね適正だったが、改善すべき点も指摘され、指導事項として7件、検討要望事項で19件が挙げられた。
その後、報告案件として専決処分の案が討議された。事故に関連して、損害賠償額が設定される案件が報告された。提案は異議なく承認された。