令和2年11月25日、飯田市議会第4回定例会が開催された。今回は、これからの議会運営に関する重要な案件が取り上げられ、特に市長の就任挨拶が注目された。
市長の佐藤健氏は、初めての定例会に際し、市政の方向性と市民との対話を重視する姿勢を強調した。市長は「市民の声を重んじ、現場主義で市政運営を行っていく」と述べ、今後の協力を呼びかけた。市長はまた、コロナ禍における経済の再生、持続可能な社会づくりを目指す意欲も示した。特に「新・環境文化都市」創造プランの立案を挙げ、「2050年までには飯田市を「日本一住みたいまち」にする」という目標を掲げた。
議案審議では、特に新型コロナウイルス関連の補正予算案が注目された。議案第121号では、約2000万円の追加予算が提案され、特に学生の帰省支援や成人式の抗原検査補助が盛り込まれている。議案に対し、市民からの期待や質問が寄せられ、議員たちからも市民の不安を取り除き、支援策を一層充実させるよう要求の声が上がった。
さらに監査報告も行われ、大空企画に関する監査結果が報告された。監査委員の戸崎博氏は「指定管理者制度における運営が適切に行われていることが確認されたが、一部改善点が指摘された。」と述べ、今後の指導を求めた。これに対し、監査報告を受けた議員からも活発な質疑が展開された。
今回の定例会では、リニア推進特別委員会からの報告も行われ、市民への説明責任や情報公開の重要性が強調された。リニア関連の土地などの調整状況についても説明がされ、今後の進捗に市民の関心が寄せられている。
これらの議論を背景に、次の定例会に向けた準備が進められることが期待される。