令和2年12月8日に行われた鹿屋市議会では、観光振興や子ども支援、認知症対策について議論が行われました。特に、鹿屋港とマリンポート間の旅客不定期航路の開設は、観光振興に大きな期待が寄せられています。今後は、この航路を利用することで大隅半島の魅力を発信し、地域経済を活性化させることが目標です。
議会では、なぜこの航路が必要なのか、観光客をどう誘致していくのかが重要なテーマとなりました。
「利用促進が重要な課題です。旅行商品の造成を進め、地域の魅力あるイベントを発信することが肝要です」と、商工観光振興監の末吉俊一氏は述べました。
また、鹿屋市では心の架け橋プロジェクト事業も進行中で、いじめや不登校、家庭の問題を抱える子どもたちを支援するため、専門の相談員が配置されています。これにより、様々な問題に迅速に対応していく体制が整っています。
「子どもたちが安心して生活し学べる環境づくりが求められています」と、教育次長の稲村憲幸氏は指摘しました。
一方、認知症高齢者への施策も強化される方向です。高齢者支援対策監の畑中健二氏は、徘徊する認知症高齢者のためのGPS機器の活用等も進める一方で、利用率が低いという課題への対処も求められています。
「より多くの方々に理解していただく必要があります。今後の周知徹底に努めます」と、畑中氏は述べました。
また、文化振興に関しても、地域の歴史や文化の保存が重要であることが議論され、関連する多様な業務への支援が求められています。
鹿屋市としては、すべての市民、特に子どもや高齢者に寄り添った支援を進めながら、地域の活性化や文化の継承を図っていく意向が強調されました。