令和3年9月15日、鹿屋市議会の定例会が開催された。議題には一般会計補正予算や各種条例の改正が含まれる。特に注目されたのは、補正予算に関連する交通安全や鳥獣被害対策の質疑であった。
最初の一般質問では、佐々木茂己議員が通学路の安全対策について言及した。特に、昨年11月に発生した田崎小学校の事故を受け、児童の安全確保が急務であると指摘。「通学路での危険箇所は把握しているが、指導員の不足が懸念され、特に高齢化が進んでいる」と話し、学校関係者や市職員の協力を求めた。これに対し、教育次長の稲村憲幸氏は「交通安全確保は極めて重要。警察との連携を強化し、危険箇所情報の共有を進める」と述べた。
次に、同議員は鳥獣被害についても質問した。近年、イノシシなどによる被害が増大しており、苦情が寄せられているという。市長の中西茂氏は「農作物被害が深刻であり、地域との連携を密にし、総合的な対策を講じている。特に、捕獲活動への補助金を増やし、状況に応じた柔軟な対策を行う」と強調した。\n
特に注目すべき点として、同市全体で19のこども園のうち154人が定員を超えた問題への対策が挙げられた。これについて、市の保健福祉部長兼福祉事務所長の深水俊彦氏は「定員超過の状況が確認された。今後も監査・調査を通じて適正化を図る」との方針を示した。\n
更に、中西市長は、国や県との協力を強化し、鳥獣被害対策については「国有地における政策見直しが重要」と述べ、一層の取り組みが必要であると訴えた。\n
このように、今後の活動が期待される鹿屋市議会において、市民の安全や農業の持続可能性がどのように維持されるのか注目が集まっている。