令和5年9月6日、鹿屋市議会は定例会を開きました。議事は議事日程に沿って進められ、全26名の議員が出席しました。
この日は、一般質問が行われ、特に教育行政に関する議論が活発に展開されました。
原田靖議員は、新しい学習指導要領に基づく教育改革について質問し、鹿屋市の子どもたちをどのように育てるか、その取り組みについての見解を求めました。教育長の中野健作氏は、鹿屋市が「未来を担う心豊かでたくましい人づくり」を掲げていること、さらに「グローカル人材」の育成を進めると強調しました。特に、資質・能力の育成に対する具体的な取り組みも紹介され、地域の歴史や文化を学ぶための副読本「かのや風土記」の活用についても言及されました。
また、教育長は新型コロナウイルス感染症の影響により、遠隔教育の重要性が高まる中、ICT教育を強化する必要性についても言及しました。具体的には、GIGAスクール構想に基づくICT環境の整備とその活用が、今後の教育にとって不可欠であるとの考えを示しました。このことは、教育委員会の方針としても重視され、子どもたちの未来を見据えた教育の在り方が求められています。
その後の議論では、町内会加入率の低下とごみ管理の問題も取り上げられました。市民生活部長の永山俊一氏は、町内会加入率が65.9％に減少している現状を指摘し、これはごみ問題が大きな要因の一つである可能性があると述べました。具体的には、町内会におけるごみ集積所の管理や違反ごみの影響が議論されました。これに対して、町内会の維持管理方法の改善や地域住民との協力体制の強化が必要であることも合意されました。
さらに、市長の中西茂氏は、ごみ問題の解決に向けた対策を進めると約束しました。市は、町内会の負担を軽減するための方策を検討している道筋も示し、地域住民とのコミュニケーションを重視する方針を強調しました。今後の対応を注視していく姿勢が見受けられました。
このように、本会議では教育と地域社会に関する重要な課題が多くの議員により論じられ、鹿屋市の未来に向けた取り組みが推進されていくことが期待されています。