令和5年12月定例会が開催され、議員たちが多様な問題について意見交換を行った。特に目立ったのが、児童生徒の不登校問題への関心である。実際、鹿屋市では2022年度の不登校児童生徒が増加し、特に中学校での問題が深刻化していると指摘された。教育次長によれば、令和4年度の不登校児童は196人、そのうち不登校傾向の子供も171人にのぼるという。この背景には、躊躇や恐れといった心理的な障壁が影響している。情報共有と支援体制の強化が求められている。
次に、観光振興についても言及があった。鹿屋港の浮き桟橋の整備が進んでおり、新たな海の玄関口として期待されている。観光振興監によると、誘客活動も行われ、すでに一定の成果を上げている。しかし、トイレや休憩場所の不足が課題として残る。今後は官民一体となってさらに具体的な振興策を検討していく方針である。
また、市道の安全対策においては、歩道の草木による通行の困難さや、側溝の老朽化が問題視された。各施設の維持管理が必要であるとの認識は見られるものの、具体的な改善案が求められる中で、町内会との連携や市民からの情報提供を重視する意見も出た。地域のニーズに応える柔軟な対応が期待される。