令和元年6月25日に開催された鹿屋市議会の定例会では、様々な重要事項が議論された。特に注目されたのは、通学路の安全対策である。中馬 美樹郎議員は、高齢者ドライバーによる交通事故の増加を指摘し、その対策を求めた。市は交通安全計画に基づき、通学路の改善に努めていると報告した。さらに、65歳以上の運転免許証返納者への優遇措置についても話題となった。今回はタクシー無料券やバスICカードが提供されており、高齢者が運転免許を返納しやすい環境が整えられている。
また、教育現場の実情に関しては、新任の教師や支援員の研修体制が語られたが、特に特別支援教育に関連して、その専門性向上が課題として取り上げられた。教育長の中野 健作君は、教員の研修充実を通じて、特別支援教育の質向上を図ると述べた。特に、特別支援教育支援員に対する処遇改善についての要望も強く、今後の取り組みが期待されている。
このほか、制服選択制度の導入案も議論された。性別に関係なくスラックスやスカートを選択できる制度を求める声があがった。教育長は、各学校の方針に依存するため、学校長が地域のニーズに基づいて決定することが重要であると強調した。
防災に関する話題では、地域防災計画の修正が行われ、避難時の情報発信の重要性が再確認された。特に、高齢者や障害を持つ方に対する支援の強化が求められた。
動物愛護の観点からは、改正動物愛護管理法に基づく市民への周知徹底と支援が必要とされ、市は現行の施策を見直し、より老朽化した動物保護および支援に力を入れるべきとの意見が出た。