令和5年3月、鹿屋市の定例会で様々な議題が取り扱われた。
最初に取り上げられたのは、令和5年度の一般会計予算についてである。この予算では、地域包括ケアシステムの構築や高齢者支援の強化が強調され、特に孤独死防止のための取り組みが求められた。松野 清春議員は、「終活支援が必要だ」と述べ、市内の孤独死の増加を危惧する声を上げた。
健康づくり・高齢者支援対策監の竹之内 里香氏は、地域包括ケアシステムの重要性を説明し、高齢者が住み慣れた地域で安心して自立した生活を送れるよう支援していると述べた。具体的には、地域包括支援センターを活用し、相談や支援を行っている。さらに、終活セミナーやエンディングノートについての配布も行い、支援を取り組んでいることを強調した。
松野議員は再質問し、孤独死の現状とその対策について再度確認し、現在の支援体制に不足はないかを問いかけた。竹之内氏は、孤独死の件数は把握しきれないが、支援の取り組みを強化していると応じた。また、湯遊ランドの改修も取り上げられた。商工観光振興監の郷原 信一氏は、地域の健康増進や交流拠点としての役割を果たすため、2年間かけて改修を進める計画を説明した。と同時に、指定管理者選定時の従業員雇用の確認についても触れ、その後の労働環境への配慮が重要であると強調した。
最後に、移住定住を促進する施策も議題に上がった。議員は高齢化が進む中、若者をどう定住させるかが重要な課題であると訴えた。市の対応について、建築技監の田尻 俊宏氏は、公営住宅の利用等を具体例に挙げ、地域対応活用について調査する考えを示した。
たくさんの施策が進む中で、実際のニーズを反映し、効果的な支援につなげていく必要性が感じられる会議だった。