令和元年12月9日、鹿屋市議会において、地域活性化やスポーツ振興、医療的ケア児への支援など、多くの重要な議題が取り上げられた。
特に注目されたのは、鹿屋市における交流人口の変化である。鹿屋市の堅調な財政状況は、周辺地域との交通アクセスが向上したことが影響しているという。
市長は、この交通網整備による利便性向上が商流・物流の拠点創出につながることから、企業誘致へ向けた積極的な取り組みを進める考えを示した。さらに、農業を基幹産業に据えた地域振興策の推進に力を入れることも明言され、市民が感じる豊かさの実現に向けた期待が高まる。
次に、医療的ケア児に関する問題が議論された。教育長は、医療的ケアの必要性がありながらも支援が不足している実態を説明し、地域の医療・福祉機関間での情報共有が重要であると強調した。特に、行政や関連機関は、医療的ケアを必要とする子どもたちやその家族を支援するための整備や施策の充実が求められている。
また、ネット・ゲーム依存症の問題も重要なテーマの一つである。若者のゲーム依存が深刻化しているなか、教育委員会は家庭との連携を重視し、ルールづくりや生活習慣の改善に向けた啓発活動を強化する意向を示した。具体的な取り組みとして、情報モラルや生活習慣の確立を目的とした教育プログラムが検討中である。
環境美化への取り組みも活発だ。特に市内の幹線道路は、観光客や地域住民にとって重要な通行路であるため、定期的な清掃・美化活動の実施が求められている。市は関係機関と連携し、地域全体の環境美化に努める方針を掲げ、国体等の大きなイベントを迎えるにあたって、市民の意識向上を図っていく必要がある。
最後に、今後の鹿屋市にとって重要な課題が議論された。スポーツ施設の整備や医療的ケアの支援、ネット依存症対策など、それぞれの問題について迅速かつ効果的な施策が求められている。市民が安心して生活できる環境を整えるためには、地域全体での協力が不可欠であることが再認識された。