令和2年6月の鹿屋市議会定例会が開会された。市長の中西茂氏は、新型コロナウイルスの影響について現状を報告した。
市長は、感染者数の推移や、県内での新型コロナウイルス感染者の増加に伴う影響を詳述した。特に、県内の感染者数は10人に達しているが、鹿屋市では感染者は確認されていないと強調した。また、国からの経済対策に基づき、市独自の「子育て応援給付金」の支給も決定したと述べた。
中西市長は、今回の補正予算案も提案。特に注目されたのは、令和2年度鹿屋市一般会計補正予算(第1号)で、補正額は653億円を超える見込みである。
会議では、議案が19件提出され、既に議題に上がった項目についての質疑が実施された。特に、学校給食の休止に伴う助成金や、商工業振興のプレミアム商品券に関する質疑が多かった。商工振興に関しては、商品券を利用した消費喚起が急務となる見通しが述べられた。
さらに、保健衛生関連費用として、ウォークスルー方式のPCR検査に必要な設置費用についても質疑が行われ、市民にとっての安全な検査体制が求められている。議会の全会一致で議案が可決され、各議員の意見も真剣に考慮されている状況が伺えた。
このように、地域経済の回復に向けて市は様々な策を講じている。地域住民との助け合いの精神や新型コロナウイルスの影響下でも安心して暮らせる環境整備にも力を入れており、今後の施策に期待が寄せられている。特にイベントの中止や公共機関への影響を乗り越え、市民の生活を確保するための取り組みが進められている。議会の議論を通じて、地域の安全と平穏を維持する必要性は今後も強調されるのだろう。