鹿屋市、来年度に向けた予算と地域活性化策を議論

令和2年12月定例会において、市長と議員が様々なアジェンダに対し活発な議論を交わした。特に、翌年度に向けた予算、アマチュアスポーツや障がい者スポーツ、公共交通、米軍の訓練、そして星塚敬愛園の将来構想に関する問題が中心に議論された。 特に、令和3年度の計画では、税収の減少が見込まれており、各部門は事業の縮小や廃止を含めた再評価を迫られることになるとの見通しが示された。 財源確保の効果的手段として、クラウドファンディングや企業版ふるさと納税の導入が提案され、田辺 水哉議員からは、こうした手法による創意工夫を強く求められた。 市民生活部長は、「新型コロナウイルス感染症の影響を受けたアマチュアスポーツ選手の激励に対する表彰なども検討している」と述べ、新たな施策の具体化に向けた取組みの意欲を見せた。他の議員からは「障がい者スポーツに対する支援や施設整備についても、今後一層の理解を求めていきたい」といった意見も出ており、全市的な輪を広げた取り組みが期待されている。 そして、公共交通については、くるりんバスや乗合タクシー等の利用促進により、住民の生活の利便性向上に努める必要があるとされ、今後は地域住民のニーズをより反映させたルート設定が求められる。 夜間急病センターの設置や観光振興策など、定住自立圏としての活動も引き続き推進され、圏域内の連携強化が進められる。 ただし、福岡への高速バス導入事業については、採算性や利用者の需要不足等の課題から具体的な実施には至らなかった。市としてもプラットフォームを増やす努力とともに、民間主体の移動支援との連携にも注力する姿勢が示された。 市長は、「鹿屋市を中心にした再生可能な地域社会を目指していく」という旨を強調し、各議題に対する積極的な姿勢を明らかにした。このように、今回の定例会では今後の方針や市民生活の向上に直接つながる多くの意見が交わされ、地域の未来を見据えた重要な議論がなされていた。